12月の所長あいさつでふれましたが、昨年、ニュージーランドの小学校等を訪問する機会がありました。ニュージーランドは、国際的なPISAの学力到達度調査で見られるように高い読解力を有しています。今月は、訪問した小学校で見たReading指導について述べてみたいと思います。 @Reading指導の形態 Reading TO children(子どもたちに読み聞かせる), Reading WITH children (子どもたちとともに読む), Reading BY children (子どもたちが自分で読む)という3種類の形態を教師集団が共有し、Reading指導に取り組んでいました。 さらにReading WITH childrenは、大型の絵本を囲んで内容などについて教師と児童が語り合うShared readingと、教師と児童がそれぞれ同じテキストを持ち、教師からの指示で音読したり、質問に答えたりしながら読み込んでいくGuided readingという2形態がありました。ともに教師と児童がコミュニケーションをとりながら、本の内容や語彙などの理解を深めていく手法であり、Shared readingの方が、主に低学年児童を対象に取り組まれています。 A個への対応 教師がチェック表を持ち、一人一人の学習状況を見取り、達成十分の児童へは、より高いレベルの本を読むなどの指示を出している場面が見られました。また、子どもたちは各自のBook Boxを持ち、教師はその中に子どものレベルに応じて選択した数冊の本を入れてやり、発展的な読書を促しています。 一方、読解力の獲得が困難な児童に対しては、Reading Recoveryという教師との1対1による個別の指導が、担任外の教職員や学校を訪問指導する専門教員(Resource Teachers of Literacy)によりなされていました。 B少人数指導 Shared reading , Guided readingにおいては、5〜7名程度の子どもたちが教師を囲む形で行われていました。また、訪問した小学校は、20名前後という少人数の学級集団であり、非常勤教員、支援員などの人的配置もなされ、Reading Recovery に見られるように個々の子どもへの支援体制がつくりあげられていました。 きめ細かな指導や不登校等の様々な教育課題への対応を可能とするためにも、学級集団規模の縮小は、日本の学校にとって必要なことではないでしょうか。
その他、週に1,2回、学校図書館を利用する時間が時間割に位置づけられており、Personal Readingへ向けた取組みの様子も伺われました。 言語活動を行う能力は、知的活動の基盤ともなるべきものであるとともに、他者や社会とのコミュニケーションを図ったり、感性・情緒を育んだりする上で大きな役割を持っています。新学習指導要領においては、「生きる力の育成」が改めて確認されるとともに、日本の子どもたちの課題である学力としての思考力・判断力・表現力等を高めるためにも、「各教科等における言語活動の充実」が求められています。 読書は、言語活動を行う能力を高めるベースともなるものです。子どもたちへ大いに読書を勧めたいものです。 Shared reading Guided reading 
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